MSBJオンライン講座

「仏教徒になる」

「目覚めた知性と穏やかな心」講座で学んだ、「自己内省」と「シャマタ行(数息観および四無量心)」を実践することで心に変化が見られ始めると、それを日々の生活により浸透させたいという思いが生じてきます。本講座では、そのためのさまざまな実践法を紹介し、この「目覚めた知性と穏やかな心」の体験をさらに深めていくための仏法の道を解説します。
本講座を受講するには、「目覚めた知性と穏やかな心」講座を修了している必要があります。
 

2.1 三帰依

「シャマタ(集中する行)」と「自己内省の行」を実践していくと、「私は人生の大半を、煩悩(煩わしい感情)に翻弄されており、その結果、不安をつのらせ、自他共に苦しみを招いている」ということに気づきます。しかし、これらの感情に振り回されたくないと願いながら、同時に世間の娯楽や名声、称賛といった外側のものに心の平穏や安心を求めても、実際に思い通りになることは希です。その理解から、自らの内に、より信頼の置ける精神的な拠り所を求めたいと願うようになります。しかし、心を導き、その本来の能力を開花させていくには、その道の専門家の助言や支援を受ける必要があります。このような理由から、私たちはブッダ(仏)を指導者とし、ダルマ(法)を道とし、サンガ(僧)を仲間として、これら仏法僧の三宝を拠り所としていきます。本講座では、三帰依行が、いかに道を歩む上での土台となり、私たちの心を守ってくれるのか、日常生活で深い充足感をもたらしてくれるのかについて学んでいきます。


2.2. 菩提心

煩悩を離れた確かな拠り所を見つけると、その芽生え始めた「自由の感覚」を他者とも共有したいという気持ちが自然と湧いてきます。この「自由の感覚」から、自分以外の世界や生きとし生けるものと心の深い部分でつながる感覚が少しずつ強まり、これまで想像もしたことのないような大きな広がりにつながっていたいと願うようになります。そして、そのために、自他に苦しみをもたらす習慣的な自我の力を弱めるべく、「自他平等」や、自分と生きとし生けるものを入れ替えていく「自他交換」の瞑想を実践し、深く広大な心を探求していくことになります。これらの実践を通じて、生きとし生けるもののために自らが完全な覚りを得たいと願う、菩提心(ボディチッタ、目覚めた心)の喜びが少しずつ明らかになってきます。
 

講座予定

「仏教徒になる」講座は、全20週間(5ヶ月)、2週間毎にオンライン講座(全10回)を行う予定です。
 

参加申し込み

本講座の参加費は8,000円です。受付確認後、以下の法話資料をダウンロードできるサイトのアドレスお送りします。ご質問等はこちらにお問い合わせください。